こんにちは黄身です。
7月12-14日はセット11の世界大会「Tactician'sCrown」が行われ、日本からはアジア予選を勝ち抜いて参加したtitle選手が出場しました。
今セットは各地域でTactician'sTraialsやTactician'sCupなど沢山の予選があり、
世界大会進出することがとても難しい狭き門であり、そこに参加している32名は世界でも本当にトップクラスの実力者でした。
そんな中で戦ったtitleさんに世界大会について振り返っていただきました。
大会振り返り
ー大会お疲れさまでした。
ありがとうございます。
ーさっそくですがTT,TCと予選が沢山あり、世界大会の今回はメンバーのレベルは確実に上がっているのかなと思っていましたが、プレイヤー目線ではいかがでしたか
いつもと変わらないですね。
中国やNAは毎セット大会が多くあり強いメンバーは大きく変わらないです。
APAC地域の質が高かった気がします。今回APAC地域の平均順位もかなりよかったし、
ちゃんとしたフォーマットになるだけで強い選手になるんだなというのは感じました。
ー強い選手というのはどういったところで感じましたか
そうですね。配置の部分で少し差を感じましたね。
印象に残っているのは、MoGG選手がケインを2列目に置きだしたんですよ。
スクリムか世界大会かどこかの記憶なんですけど、2列目の一番はじにおいて、前1列埋まっている状態でケインが遠くに歩くかなと思ったら、フロントの駒がはけていってケインがまっすぐ相手の後衛に入っていた。
そういった配置の部分で用意している選手がいて、その知識は自分には足りない部分だなと感じました。どういう状態で1列目の駒がはけるのかわからないし。
過去世界大会でもやっている人がいたんだろうけど、ケインメタの中でその配置技術に差は感じましたね。
ーケインの話でいうと今回ケイン構成は大会の中心であったものの平均順位は5でした。ケインの評価はどうでしたか。
ケインは1位率悪かったわけじゃないので、強いと思いますね。
平均順位が悪かったのも卓に2~3人のプレイヤーがケインをプレイしていて、二人下位で一人上位ってことも多々あったので、競合したことが理由だと思います。
上位とっているケインは半分がデュエリストになることもあったし、ケインの一位率が13%ぐらいあったから弱い構成ではないですね。
ーケイン以外でいうとこの世界大会のメタ(環境)はどうなると予想していましたか
ラックス/ケインが強くて、リリアはプレイしないって決めていました。
―リリアをプレイしないというのはどういった理由ですか?
まずケインに弱い。8レベルで一定の完成度にしないといけない環境の中で、リリアは9レベルに行かないといけない構成にもかかわらずリリアやアニー、ノーチラスを★2にする必要があって8レベルでスタックしてしまって9にいけないこともある。
リリアは強いと感じなかったからリリアは最終手段だと思ってプレイしていました。
―2-1のオーグメントが凄く勝ち負けに影響していたように思いますが、オーグメントに合わせて強い盤面を作る必要があるパッチだったと思いますがどうでしょう
そうですね。きたオーグメントに合わせて戦うというよりは、オーグメントがこないとやれない構成が多いんですよ。
オーグメントなしでやれる構成がラックスかケインしかなくて、
ラックスとケインですらも半専用オーグメントが必要。例えば沸点やニコニコな健康など。
ラックスをみたときに、自分より条件がいいプレイヤーが多くきつい試合がありましたね。
世界大会を振り返って
―世界大会で印象に残っている試合はありますか
まず一戦目ですかね。
大体一試合目は弱いんだけど、それにしても自分は弱かったなと思った。
この試合のポイントが響いていたから、この試合は本当に反省。
ぜんぜん展開も変わったし、立ち回り方も変わったと思う。
―リーパー紋章スタートでしたね。
まずこのパッチは早く構成を宣言する必要がある。
リーパー紋章が強いオーグメントではないんだけど、先に構成を宣言して、さらにイグゾルテッドを絡めていけそうだからっていう理由でリーパー紋章を取った。
ただ「先に構成を宣言する」という思考にとらわれすぎたかもしれない。
あとはレベル7でリロールをしたけどキンドレッドは重ならず20Gぐらいまで深追いしちゃったんですよ。
2アイテムスタートで全員ゴールド多めにもっていて、お金を貯めている試合で7リロは悪くなかったと思うけど、あと2ターンばっこり耐えて8レベルでケインをひく運ゲーかましたろうかっていうメンタルでプレイした方がよかったかもしれない。
緊張と焦りからプレイがぶれたかなと思った。
とはいえそんな8位は気にしてなかった。わりとすぐ切り替えた。
2日間のパフォーマンスよかったから1試合目の8位が響いたなっていうことを今思った感じですね。
―他には印象に残っている試合やシーンはありますか
3試合目の戦略的敗北でドライアドシンドラにいった試合かな。
この試合は絶対俺しかやらない展開だと思った。
戦略的敗亡からシンドラにいくっていう判断はよかったと思う。
この試合はリーパーが3人、デュエリストが1人でアッシュが1人という卓で、
ドライアドシンドラはアッシュが不利なんだけど、リーパーやデュエリストに有利を取れるから不利マッチアップが少なくて向かった。
結果的に25体力から10連勝いけてよかったし、最後は完成度の高いヘブンリーケインと当たってしまって16点とんで4位だったけどプレイは悪くなかった。
自分の強みを意識できたかなと思う。
周りみて構成相性を考えてプレイできた。
―今話をしてくれた自分の強みというのはどういう点?
周りをスカウティングして構成相性とか、具合のいい構成を探し出して、それにいくっていう点かな。もちろん強い構成をやることもあるんだけど、自分の中で上記の優先順位をつけるのが得意だと思う。
特にセット7や9は得意だったね。自分の中で強い構成がわかっていて、
セット7のラグーンや9のデマーシアなど1位をとるための手札が存在している。
その手札じゃない構成をやったときにどうやって立ち回るかを考える。
今回のパッチはそういうことが難しくて、オーグメント次第で構成が縛られてしまうパッチだったから、メタの相性的には得意なパッチではないなと感じていた。
構成相性とかの兼ね合いをみて構成選択をするっていうことだったけど、その強みをあまり活かせない試合が多かった。
―逆に少し聞きづらいんですが8位をとった11戦目についてはどうでしたか
今セットの負けパターンの一つでした。
バトルキャスターとってオープンから行ける構成がラックスしかなかったです。
周り5人がクレストをとっていてやる構成も決まっている。
自分だけフリーでラックスできる状態だったのもあってラックスやるしかなかったけど、3-2で下振れて落ちちゃった。典型的な負けパターンでしたね。
DAY3の決勝でBinteum(ビントゥム)が1戦目8位あったけど、負け進行から入る場合は戦略的敗北など負ける理由のある(負けると強い)オーグメントが必要で、ない場合は負け進行から3-2オールインするしかないんだけど、やって結局ひけずに下位になるというのが負けパターン。
とはいえバトルキャスターをとったときは悲観してなかった。引きさえ上振れれば上位は堅いかなと思っていた。戦闘オーグメントではかなり強い部類だから、全然上位はあると思ってたけど、(下振れが)ここで来てしまったか!っていう試合だった。
―負け進行から勝ててるプレイヤーはがきついパッチというかセットだった印象でしたね。
このセットをやっていて負け進行からいける構成が少ない。
Best佐藤JPとも巻き返す構成について話をしてたけど、あんまりないって結論づいた。
―巻き返す構成でいうと何がありますか
ラックスはまさにそうだね。あとはオーグメント次第でリーパーやるにしてもオーグメントが強くないとまくれない。小さな仲間たちやスコアボードの暴れん坊がないと厳しい。まくれるオーグメントで考えた方がよかったパッチかな。
一番最悪なパターンが負け進行でAPやらされてラックスが他に2人いる状況。
負けから4コスリリアいって勝てるわけないし、相当いい状況じゃないといけない。
―巻き返す構成でいうと3コスト★3構成もあんまりなかったですよね
経験値や排出率も変わって今って7レベでリロールするメリットが3コスト★3以外あまりなくて、3コス★3はバードとゾーイぐらいしか存在しない。
7レベルの選択肢が狭すぎるのが、負け進行からが厳しい理由かも。
まず連敗ボーナスが少ない。負け進行の人も勝ち進行の人も4-1でリロールする。そのHPが20か100かの違いしかない。遭遇の影響か上のプレイヤーが理想装備作れることが結構多い。負けプレイヤーが有利を取れる状況が少なかったかな。
ヘラも出現率下がって回ってないものと考えないといけないし。
―なるほど。そうやって聞くと負け進行するメリットかなり少ないですね。苦しい試合も多かったと思いますが一位の試合は日本中がわいたと思います!
コブコ遭遇で一人でしりふりダンスしてたぐらいで試合はあんまり覚えてないです笑
誰もコブコ入らなくて一人でおしりフリフリしてたのは自分でみても笑いましたね。あの試合はmimosaさん(日本のチャレンジャー)のツイートが頭に流れてきて、後衛ジャンナにクラウンガードを載せるとラバドンぐらいのびるってのをみて、その場でやった。ヨネ相手に刺さったし、単純にオーグメントが龍の精神かクラウンガードしかなくてクラウンガードにして、結果1位とれてよかった。
―印象に残っている地域や選手はいますか
地域でいうとAPAC。APACからめちゃくちゃ強いやつらが集まっているから警戒していた。
とくに一人の選手を注目してたわけじゃないけど、BinteumやMoGGは注目してた。Jazzlatteもめっちゃ強いなと思ってた。
みんな強いのは分かっていたから全員が警戒対象だね。
今後の抱負
―セット12にむけて抱負をお願いします
セット12はとりあえずeスポーツワールドカップに向けて明日からPBE全力で回そうと思っています。
次のセットはもっとがんばりたいと思っています。
セットの序盤から終盤まで全力でぶっとばさないと厳しいなというのは感じたので、まずはサウジアラビアで燃え尽きちゃわないように、シーズンが長いので頑張ろうと思います。
―たしかに毎月大会があるし、今回はeスポーツワールドカップもあるから忙しいね
TFTで忙しいうちが花だと思うから今忙しい状況を喜ぼうと思う!
黄身さんもTFT盛り上げるために頑張っていると思うので、一緒にがんばりましょう!
―title選手 ありがとうございました!セット12の活躍も楽しみです!
title選手
Twitter:https://x.com/loltitle