こんにちは黄身です。
4月27日から29日の3日間行われたTeamfightTactics(以下TFT)の世界大会であるTactician's CrownにてMori選手が4位に入賞しました。
今回はMori選手がどんなプレイヤーなのか、そして世界大会の感想や試合の振り返りをMori選手にインタビューさせていただきました。
とても濃いお話きけたのでぜひ見てください。
世界大会TacticiansCrownに参加して

──4位入賞おめでとうございます!今のお気持ちをお聞かせください。
Mori:
過去一面白い世界大会って言ってる方も多くてうれしかったですね。
──世界大会初出場。実際どういう気持ちで臨んでいましたか。
Mori:
1日目で落ちることだけは避けようと思ってました。ルール的にも下8人(DAY1で落ちる)に入らないようにしないと。少しでも長く参加してたいなと思ってました。
そもそもこの世界大会でるまでは、セット15でTT(アジア予選)から出場するプレイヤーだったので世界大会に参加しているプレイヤー全員が格上だと思っていて自信がなかったです。セット16はプロサーキットも初めてで残ることにも必至でしたし、かなり運がよかったと思います。
──改めてMoriさんのTFT歴を教えてください。
Mori:
TFTはセット1からやってましたが、2、3セットはやらずに、合間合間でちょっくちょくやってみてました。セット7のドラゴンランドから本気で取り組むようになりましたね。それまではLOLをメインで遊んでいたので。
──LOLはどれくらいプレイされていたんですか。
Mori:
LOLはシーズン4から遊んでいて、日本サーバーができてからはずっとチャレンジャーになってました。2021年のシーズン9まではチャレンジャー常連で頑張ってました。
僕はキャラプールが少なかったからチャンピオンをBANされたらドッジせざるを得なくて、そしたら待ち時間で待たされる。
それでLOLに少し疲れて、TFTをやるようになりましたね。
──たしかにLOLのソロキューはストレス感じることありますもんね。
Mori:
そうなんですよ。自分はケンカとかしなくなりましたが、ゲーム中たいてい味方がケンカしちゃうんですよ。それもストレスで。ゲーム開始の待ち時間20~30分待たされた後、試合中にケンカが起きて、楽しくなくなるわけです。
そこでもともと好きだったTFTをしっかりやりはじめました。そのころからグランドマスターぐらいにはなれてたので、チャレンジャーになりたいなと思って、2021からTFTに集中してLOLやらなくなった。
──たぬき忍者氏もLOLと比べてTFTは自分の責任だから気が楽といってましたがLOLチャレンジャーだから感じた悩みが見えた気がします。
──ちなみにLOLのチャンピオンは何をつかっていたんですか。
Mori:
特殊も特殊で、ステルスチャンピオンが好きでした。
ソロキューで強いチャンピオンが好きだったので。
JGメインだったのでシャコでした笑。恥ずかしいですよ今となっては笑
イブリン・シャコ・カーサスばっかり使ってました。イブリンが得意でしたね。JG専門だってだけだと高レートで勝てなくて自分の戦術を持つ必要がありましたね。
──TFTの競技シーンに向けていつから活動しはじめましたか
Mori:
セット7のときtitleさんも知らなかったんですよ。本当に一般エンジョイプレイヤーでした。でも世界大会を観戦してたときにtitleさん2位になって泣いてたんですよ。
2位でも1000万円もらえるんですよ。それでも悔しくて泣いていたことが衝撃で、TFTの大会に興味を持つようになりましたね。普通の人からしたら2位でも偉業だと思うんですよ。titleさんは志が違うんだなと思って興味をもちました。
そこから大会の情報を得るようになりました。
そのときはTCのDAY3に出ることを目標にしてました。DAY3は配信カメラをつけたりしますし雰囲気が変わりますし地域大会のweek1への出場権もかかってきますから鬼門で。
セット16はあれよあれよと世界大会までこれて奇跡の連続でした。
──奇跡といいますがMoriさんの実力があってこそだと思います。Moriさん視点では奇跡だと感じる理由はなんですか。
Mori:
自分のプレイをよく見てるんで、自分の悪いところばかり見えてしまうです。
自分はミスが多々あって、うまい人はミスがすくないとおもっているので、周りが格上に見えてしまい勝った時に運がいいのかなと思っていますね。
──糧になったことはありますか?
Mori:
プロサーキットはとても勉強になりました。相手が自分のミスをとがめてくるんです。プロサーキットに入ってから明らかにうまくなったとおもいます。
──ミスをとがめてくるとはどういうプレイですか。
Mori:
例えば4-2のラウンドとか忙しいじゃないですか。
ランクで4-2オールイン(リロールして駒を大量に買う)したりアイテムはずしてつけれなかったり。そこでミスってラウンドを落とすとかあると思うんですけど、プロサーキットは4-2のタイミングのミスがほとんどないんですよ。
ランクだと少しミスっても勝てる時もあるけど、プロサーキットだとミスした分ラウンドを落とすっていうイメージですね。
──ミスをとがめるじゃないですけど、1点気になってたのが進行でよく素材アイテムも駒に乗せて1体削る意識が高いように見受けられたんですが。
Mori:
そうですね。ベルトや涙1つつけておけば駒がもう一回スキルを打って勝ったりとかありますし、僕が敬愛するsetsuko(NAのチャレンジャー配信者)がそういうプレイをするんでつけるようになりましたね。
setsuko以外にも強いプレイヤーがいるんですけど、面白すぎるしうますぎるから好きです。
──素材アイテム以外で意識していることはありますか。
Mori:
配置にも結構うるさいです。細かい配置で勝敗がかわるので配置にはかなり気づくようになりました。
素材アイテムつけたり配置を意識するようになって細かいところが気になるようになった結果、取り外しがなくなることが多いですね笑
──配置でいうとこういうことを意識してたとか例があれば教えてほしいです。
Mori:
セット16で一番わかりやすい例がデマーシアvsスレイヤーですね。

スレイヤーvsデマーシアはガレンの配置次第で勝敗が変わります。
ガレンを相手のベルヴェスとアンベッサの前におけるかどうかで勝敗が100%覆ります。
相手のスレイヤーの配置が逆サイドだとJ4 ポッピーなど弱い駒でベルヴェスがキルをとって攻撃速度が上がっていくし、弱い駒で巨人のスタックも貯められてしまう。
なのでガレンとラックスをどちらに配置するか、スレイヤー側ならガレンに当てないように配置することがとても大事でした。
でもこれをさらに難しくしてるのが中盤3人誰とあたるかわからないことなんですよね。
スレイヤー対策してたのにダイアナとかアサシン系の駒がいる場合、ダイアナにラックスがたおされちゃうとかあるので、勉強すればするほどこの駒こっち置いておけばとかがでてくる。
メレーキャリーやアサシンは配置がすベてだと思います。

昔はキャリーの前にファイターをおくと有利だったけど
今はフォーカスされないようタンクの配置はより意識する必要がある。
トリンダメアとかは★2ニーコが最初にフォーカスされちゃうとニーコが倒された後にセジュアニより前にでたトリンダメアがフォーカスされて倒されちゃうことがある。そうならないようにニーコを1列さげて一番固いタンクのセジュアニをフォーカスさせるとか配置はとても大事だと思います。
──配置もそうですがどうやってTFTを学んでいますか。
Mori:
失敗して学んでいます。
なんで負けちゃったのかなを考えたときに全部自分で学ぶしかない。基本独学です。outplayed(録画ツール)をみて反省したいことは覚えているので、
この配置なんで殴られてるんだっけとか、オーグメントの選択肢合ってたかなとか、合っていた場合どうしようもない試合だったなってなるとメンタル的にもよくなるし、
配置どうおいたら勝ってたかな?とかを試合を見て振り返ってますね。
──どれくらい試合を見直すんですか?
Mori:
下位とった試合は全部みていると思いますよ。
インキュー中とかひまなので。下位をとった原因がわかれば次につながりますしね。
世界大会の会場の様子について
──中国の雰囲気はどうでしたか
Mori:
中国は快適でした。全部手配してもらったので快適でしたね。
PCが日本語化できなかったり、DiscordやGoogleがつなげないので日本のVPNをいれてたんですけど、再起動するたびにリセットされて設定が消えちゃうことが多々あった。困ったことはそれぐらいでしたがすぐなれましたね。
ホテルはeスポーツホテルというところで練習もできました。
──YBY(ベトナムのチャレンジャープレイヤー&配信者)とも写真とってましたよね
Mori:
とても嬉しかったです。
APACと中国のプレイヤーがいましたが、APAC勢と写真や交流は行えましたね。
──Pingが200ありましたよね。
Mori:
考えることは得意なんですけど操作速度はおそくて、さらにpingもあってきつかったですね。
でもtitleさんやsummertimerさんも同じようにプレイしていたはずなので言い訳できないですね笑 苦手なところがさらにきつかったです。
世界大会の試合を振り返る
──DAY1~DAY3 印象にのこっている試合はどの試合でしょうか。
Mori:
全部覚えてますけど、決勝いきがきまったDAY2のダリウスリロールの試合と
DAY3の1位をとった2試合と最後の試合ですね。
──最後の試合は惜しかったですね。
Mori:
titleさんやsetsukoだったら1位とれてたはず。
今回4位だったからなんとかなっていますが、悔しくて狂いそうでした。
スカトルパドルで普通預金口座からライズやる予定でしたが、
3-2でプリチケきて4コス★3が見えて、こういうことやるしかないなと思ってプレイしました。ユナラのアイテムとアンベッサ★3もできていれば1位もありましたね。
あのときは人生で味わったことのないような感覚でした。
ユナラ★3ができた瞬間優勝したと思ってこわばっちゃって、アイオニアを出すべきでしたしジュエガンをユナラに移すべきでした。
前固くすれば勝てると思ったけど、ここは実力でしたね。アンベッサ★3を見るべきでした。
4位には大満足しているけど、人間て欲深いもんで1位をとれたと思うと悔しいです。
自分の指先しだいですぐそこにあったのにっていうのが悔しいですね。
TTから出てた立場からすると奇跡的だったし4位には満足しています。
──そう考えるとDAY1はふるってなかったですよね。
Mori:
そうですね。DAY1は残りたいという気持ちでしたし、DAY2は2戦ごとに確実に残ろうという気持ちでプレイしていました。
それなのにDAY2の一戦目で8位とったときはマジで終わったと思ってました。
そこから8レベ運だけアニー2で1位を連続でとれて、気づけばベスト16までみえて決勝いけるってなりました!
──そしてDAY2最後の試合ですね
DAY2の13試合目。最後に好きなオーグメント混沌もきてよかった。
あの時は3位に入れば決勝に行けると思っていたんですけど、携帯みれないから成績が
(正確に)わからなくて、4位以上であればいけると思ってました。
5-1でHP 22できついなと思ってましたが何とかなりました。
──本当にハラハラしましたし決勝いけたときは見てるこちらもうれしかったですね!
1日でも長く入れられることが凄いうれしくて、勝ち残るとホテルにもどって会場にいけるっていう嬉しさを感じました。DAY2も2試合で終わる可能性もあったけど、最後の試合で3位に入った瞬間はめちゃくちゃうれしかった。

この嬉しさは表せないですね。いつ落ちてもおかしくないなかで、2日目1位を3回とれました。
──1位気持ち良すぎませんか?
Mori:
スクリムではまじでアベレージ6とかで本当に勝てなくて、デマーシアライズを1回もやってなかった。8レベでガリオアンロックしないといけないしケネンコブコ必要だし、3コスリロール最強でしょ!と思ってプレイしてたし、シャドウアイルも全部下位だし、もうよくわかんないけどライズやるしかないってなって、1回やればコツはつかめるなと思ってプレイした。
HuanmieもDobbleもJazzlatteも落ちた。Dobbleは1位-1位-2位-2位とかで圧倒的な成績だったけど決勝に行けなかった。
以前Binteum(韓国のチャレンジャー)が「世界大会は運だ」と話しをしてましたが、このレベルになると運も必要だなと感じましたね。
──HuanmieがDAY1で落ちるとは思わなかったですね
Mori:
中国放送はHuanmie応援団だった。観客の声援も凄くて。
試合中リアクションがでて表情豊かなMori選手
──Xでも試合中のカメラでMoriさんのリアクションが話題になってましたね。
ダリウス2との遭遇で頭かかえてたのはおもしろかったです。
前のラウンドから各プレイヤーを見ていてその人もスター誕生でダリウス0体からダリウスきそうじゃんって見てたんですよ。小さな複製機ももってて。
そしたらダリウス★2になったって情報が出て、ショップに2体ならんだのかなと思って盤面見に行ったら小さな複製機ものこってたんですよ。つまりショップ3体並んだってことですよ!
そもそもスター誕生からダリウスってあんまりいいプレイじゃないですよね。それでダリウス★2は、「え、どういうこと?」ってなって驚いたって感じですね。
You're so real for that reaction @AmazboyAnn1 pic.twitter.com/FmVFtwdeFu
— Compete TFT (@CompeteTFT) 2026年3月29日
──SAYA選手の活躍もすごかったですよね
その試合SAYAもノクサス4コスやるしかないって状況でほぼ7位8位になることが確定していたんですが、ゼラス2アジール2になって逆転。レベル7でアジール、セラフィン★2をつくるのはさすがに意味が解らないです笑
世界中の運が集まってたのかなとも思います笑
話をきくとSAYAが21歳でBINBINが19歳らしく、XunGeなどの元世界王者も大会に出られないぐらいどんどん若いプレイヤーが中国ではでてきているそうです。
──オレソルの試合はどうでしたか?
明日はオレソルで世界揺らす
— mori@AAA🤡 (@AmazboyAnn1) 2026年3月28日
3-3で盗賊から出たクラーケンをアフェリオスにつけちゃった。それでアフェ売りかえようとか考えて売っちゃいました。他プレイヤーが4体アフェをもっててひけないかもしれないと思って頭かかえました。

ただオレソル構成はロリスとダイアナとタリックが大事ってわかっていたので、自信はありましたね。このパッチではダイアナケアしないし、ダイアナとオレソルの波動で後衛を倒せることが多い。4ステ負けられないからダイアナとタリックでしっかり体力を残してレベル9へ向かうことが大切です。
──とにかく面白かった。表情も豊かで
決勝はリラックスしてましたね。だからオレソルもやっちゃうか!となってたし、
賞金でかいんでいい順位を獲りたいのもあるし。
オレソルなんてこの大会誰もやってないんでツイートは冗談だったんですけど笑
──賞金の使い道はありますか?
使い道もあてもないですね。デバイスや椅子とかですかね。
会場の椅子が座りやすかったんですけど7万円とかでちょっと高かったんで悩んでいます。モノは壊れないと買わないんですよ。使える状態で捨てるっていうのがありえないんです笑 だから僕が使っているもの全部安いんですよ。
──これを機にぜひデバイスや椅子は買ってください笑
次セットへの意気込み
──セット17に向けて意気込みをお願いします。
プロサーキットからおちないことです。
あわよくばもう一度世界大会にでたいです。
中国でいい経験ができたので絶対にもう一度いきたいという気持ちが大きいです。
プロサーキットから落ちるのも怖いので上を見すぎないように頑張りたいなという感じです。
──読者へ一言お願いします。
勝つことだけを考えると運悪いとかでイライラしちゃうんで、楽しくてプレイするのが止められない!っていう感覚を忘れないでほしいなと思います。
TFTは夢あります。TTから始めて2セットで世界大会にいけちゃったので、夢があります。一般プレイヤーでも世界大会にでれるんだよというのは伝えたいです!!
そして世界大会応援してくれてありがとうございます!大会観戦が面白かったと言ってもらえて本当にうれしいです。それこそしゃるるさんも配信してくれてたし、多くの方に見てもらえてよかったです。
──Moriさんありがとうございました。
Mori選手のX:https://x.com/AmazboyAnn1
Mori選手のTwitch(今後たまに配信しようかなとのこと):https://www.twitch.tv/mori13
黄身から一言
世界大会4位入賞おめでとうございます。配置や駒、お金を入れるタイミングや量などすごく細かくこだわっていて下位取った試合をすべて反省している。だからこそミスをしている自分に自信がないというMoriさんでしたが、私はすごくレベルの高い話でずっとインタビューが楽しかったです。
序盤から繊細にプレイしているMoriさんを見習って私も丁寧にプレイしていこうと思います!
本当にすばらしかったです!
