こんにちは黄身です。
先日アジア大会の公式実況をしてきました!
3日間も日本の最高のプレイを間近で見るだけでなく、実況について毎日振返って改善していきました。解説のBest佐藤JPさんの考えを聞きながら修正していく作業がかなり面白くて、大変でしたが充実した3日間でした。
さて今回ですが日本の代表となり世界大会に進出することになった「しまぺん選手」に
大会の振返りと世界大会への意気込みを聞いてみました。
しまぺん選手のゲーム歴からTFTメソッドまで話が面白くてアジア大会の振返りは少な目です笑
TFTプレイヤーにささる内容だと思うので是非みてください。
※本記事はしまぺん選手の意向ですべて出てくるプレイヤー&本人を選手読みしてます。
しまぺん選手について
しまぺん選手のTwitch。勉強になりますよしまぺんメソッド
しまぺん選手のTwitter
ーはじめまして。宜しくお願いします!
しまぺん選手:宜しくお願いします!
ーさっそくですがしまぺん選手のTFT歴から自己紹介をお願いします!
しまぺんです!34歳(平成元年3月生まれ)です。
ー同い年ですね笑
TFTはセット1からやっています。
ーいきなりなんですがTwitterで会社を辞めたってツイートされてましたね
今すぐ10連休寄越すかクビにしろと昨日会社に話してありました
— しまぺん@TFT (@shimapen44) 2023年5月16日
無事通らなかったので昨日付で退職しました
がんばります
そうなんですよ笑
実は今持ち家に暮らしていて家賃も0で、物欲まったくなくて趣味TFTでなんと0円。
たばこも酒もやっていないので失うものが無いので、世界大会に向けて覚悟を決めました笑
ー凄いです笑 TFTに出会う前はどんなゲームをされてましたか。
話が長くなりますよ笑 簡単に話ますね!
対戦ゲームは14歳の時からやっています。20年前ですね。FF10のときからやっていました。当時はポケモンのルビー・サファイアをずっとやっていました。ポケモン廃人でしたね!毎週オフ会でオフライン対戦してましたよ。
当時、日本大会の地区予選の幕張予選トップ4が高校生しまぺんの成績です。
しかし受験を名目で辞めます。
その後は格闘ゲームがすきでゲーセンに行くようになります。
格闘ゲームはどへたくそで20歳のしまぺん選手には無理でしたね。
ー格ゲーは苦手だったんですね。
そこから麻雀にはまり、実は麻雀卓が家にあります!
大型連休のときとか地元の友達と集まってやってます!
ーめちゃくちゃいいですね。ここでTFTプレーヤー読んで麻雀大会しましょうよ。
それ最高ですね!やりたいです!
自分の夢としてプロゲーマーのハウスにしたくね?っていうのがあるんですよ。
そういうのができたら嬉しいですね。
麻雀は天鳳8段までいって、大学うかった後だったんですけど行くのやめてニートになりました!当時のしまぺん選手は麻雀ばかりやっていましたよ。
ただ7段以上(鳳凰卓)にいくと1カ月500円の課金が必要で、課金するのがいやでやめました!
ーそこからこんなにTFTに真剣にのめりこんでいるわけですね。しまぺん選手を形成した一番のゲームってなんですか?
すこし話がとぶんですが、ライブチューブというストリーミングサイトが昔ありました。
配信してもお金が入ってこないので一種のボランティアのようなストリーマーサイトがあったんですよ。
ライブチューブ出身の人が結構いるんですよ。
自分もライブチューブ出身で、有名な人だとゆたぽんさん、セロスさん、ていさま、めろめろんさん、ぜろすとさんなど、
有名なネットゲーマーが先駆けて配信をライブチューブでしていました。
その頃のネットゲームってMMOのアラド戦記とかが主流で、レッドストーンとか
そういうゲームがあってMMOというくくりでNPCを倒すみたいな今でいうレイドバトルをやっているんですけど、FF14みたいな。
そういうゲームが好きじゃなくて対戦ゲームが好きで、ハースストーンやサモリフという海外のゲームを始めました。
PCゲームが主流じゃない中で海外のことをやっていたんですが、
ライブチューブという特定のサイトにそういうプレイヤーが集まるんですよ。
それがコミュニティがライブチューブでした。
ーそんな歴史があったんですね..TFTはサモリフからですか
LOLをやっていてTFTというゲームがでて、友人に勧められてやりはじめましたね。
サモリフはアカリが好きでした。
アカリのビジュアルアップデートとスキルアップデートがあってやめちゃいました。
昔は簡単で夢想もできる面白い駒だったんですけど、それが競技シーン向けにコンボキャラになって使いづらくなってやめちゃいました。
Midメインですね。
大会の振返り
ーアジア大会で一番印象に残っていることはなんでしょう
大会の結果はもちろん嬉しいです。一番うれしいことが一つあります。それのことばかり考えてます。
即決をしたシーンがあって、そこを色んな人に褒められたことです。
APM(多く操作するラウンド)が苦手で即決とかも遅いって友人とかに言われてたんですよ。ショップにならぶ5枠の両脇をあまり見ずに真ん中の3つだけみてDボタン(リロールボタン)を早く押すこと。指と目の動きを限定しろってアドバイスをうけて即決のスタイルを形にしていました。
遅いと言われてた自分が即決のスタイルを形にしていたことで回りから褒めてもらえて成長したことを強く実感できたので本当に嬉しかったです!
成長を実感できることってなかなかないんですよこの歳で、
それを多くの人の声から実感できたのはとても幸せだなって思った感じですね。
ちなみに即決だけじゃないんですが「コツ」があるんですよ
ーといいますと?
ゲームに対する反射神経がいいことって最強なんですよ。
オーグメントやアイテムの選択を瞬時にできることは最強で、真似できないんですよ。
ただ起こりうることを想定して時間差を埋めることは努力で可能で、それも実力だと思っているんです。
0.1秒の反応を経験でうめています。梅原大吾さん※のように。
※格闘ゲームのプロ(日本初のeスポーツのプロ)
準備で若さを埋めることができるんです。なので私は全部用意してるんですよ。
ーこの即決も準備をしていたんですか
重ねたい駒の優先順位が全部の構成にあって、やる構成のティアリストをつくっていました。ジンヴィエゴの構成はジンヴィエゴが★2になった後に★3にしたい駒の一位がアリスターなんですよ。
アリスターを凄く重くみてて盤面7体の駒とアリスターとヴェックスの4枚以降をみていて、他の駒をかわずに即決を使うという考えでプレイしていました。
「即決きた、やばい、どの駒買おう?」まで1~2秒だとすると
「即決きた。これとる。これ買う。」1秒以内にする。
この差を準備で埋めるんです!!
アリスター★3はかなり重要性
読者が求めてるであろうTFTの考えについて話しときますね笑
アリスターは2と3で凄い差があるんですよ。
アリスターはスキルのスケールに最大HPがあるんですが、★3になると★2の最大HPが1.8倍になりますし、アリスターの効果で自信とジンなどダメージをうけた駒を回復してくれる。そうすうと相手にオレソルジンがいてもこっちのジンは体力を★3アリスターが回復してジンを守ってくれるんですよね。
なのでアリスター3があの構成最強の駒だと思っています。
ヴェックスより絶対アリスターです。アリスター最強です。
アジア大会のメタ 1日目は「見(けん)」
ーDay1 Day2の日本ロビーではどのような考えで臨んでいましたか
まずtitle選手です。title選手ファンボです。
title選手を1日目に見ていました。私含め8人の中でtitle選手が一つ抜けてると思ってました。
まず1日目は「見」に回ろうとおもっていました。
1日目は4位ぐらいにはいっておいて2日目につなげていこうというプランで考えてまして、他の人が何してくれるのかを知ろうと思ってました。知って自分のプレイが変わるわけではないんですけど、少しでも有利に立ち回る動きを考えていました。
ーそのtitle選手はどのように見えましたか
1日目1試合目の2-5でtitle選手の考えを凄く感じたんですよ。
合っているかわかりませんが、「涙スタートでルル、エズ、ソナ」のどれかでリロールする」っていうのが1日目の駒の買い方で感じました。
どぐらさん(Coach Me 選手)とルルを二人で被った時、連敗同士であたっていて
title選手が勝って逃げてレベルを上げてました。
レベルを上げてこっからエズかソナにいくんだっていうのが分かったんですよ。
このルル→エズ→ソナの3段盤面て強いって思いませんか?
これはつよいって思ったんですよ。1試合目の2-5で。これは強いぞ...って。
ーそれを知ってどういうことを考えたんですか?
2試合目にどうしたかというと涙をカットしにいったんですよ。
涙をカットして、いろいろあってサミーラ★3にしたけどtitle選手のスーパーエズにまけて5位だったんです笑
そうやってtitle選手を中心にメタを見ておこうと思ったというのが大会初日の感想ですね。
誰でもチャレンジャーになるしまぺんメソッドの教えで戦うDay2
ー日本メンバーの卓はかなりアグロでステ2,3が強い印象がありました。どう感じましたか。
誰でもチャレンジャーになるしまぺんメソッドがあるんですけど、
初心者向けの内容に「なんでレベルをあげるのか?」という内容があります。
レベルを上げる理由は「1体多く出したいから」ではなく、高い駒がひける確率を増やすことだと考えています。特に0→1%になるときが一番大事で、
3コストがでるlv4、4コスのlv5、5コスがでるlv7が凄く大事だと思っていて、
そのレベルに少しでも早くなるためにお金を使い、ついでに駒を増やし、敵に勝つのはおまけっていうのが考えとしてあります。高い駒がでる確率は確実にあがるんですよ。そこがしまぺん選手は大事だと思っています。
ーつまりアグロで序盤勝つためにレベルを上げたというより強い駒を早く引くためにレベルをあげるしまぺん流をプレイしたということですね。
そうです。2-2のlv5とかのほうが凄く好きです。laxua選手はさすがに2-2でlv5はやってこなかったので笑
こういう質問に全部回答できますよ。10時間いけます笑
ー卓の早さは早かったですよね。
今回の大会に関しては早いよりの試合でした。日本サーバーのランクも早くなりましたよね。
ー完全にしまぺん選手含めこの大会が影響してますよ笑
自分はリロールは嫌いよりなんですよ。リロールも苦手でリロールOTPからすると下手くそに見える。なので卓がどうかというよりやらざるを得ないときだけリロール構成をやる感じで考えてました。
逆にリロール卓のときは追い風でした。
ーリロール構成をやりたくない理由は?
Twitterでパンテオンサポートが強すぎるって書いたんですけど、
すぐ変わる111ティアーリスト
— しまぺん@TFT (@shimapen44) 2023年5月15日
・全てがパンテSの劣化、卓のパンテSの数=top4なのでワンチャンあるものか5位6位力があるものを評価し7,8位になるものを低く置く。特にテンポはパンテSが多い時とれない、限界まで回す
ケイルSはリロでもテンポでもやれる
ルルCは幻影が多い場合と競合いる場合避ける pic.twitter.com/UQ7b9ehDlZ
パンテオンサポートが強くてテンポで4コス使おうとしてるプレーヤーはパンテサポをもっている私に殺されるんですよ。
パンテサポを引けなかったらリロール構成をするしかない。
Day2のある試合はパンテサポが4人、ルルが1人という状況があって、
そういう卓になることもある。しょうがなくリロールできる構成のアッシュで行かざるを得なかったですね。
ゲームが違いすぎるDAY3
※決勝は18ptをとって次の試合で1位をとると優勝するというルール
ー3日目はどうでしたか?
18ポイントとるのって結構てきとうにやってても18pt入れるじゃないですか。
Dmen選手とか序盤わるかったのに後半2位、1位ってとって優勝してるんですよ。
一番最後が1位でよくて勝ってしまうルールなので1位をとる練習をしておく必要があって、Day3は初戦から常に1位を狙いにいきました。
というのも18ptまでアベレージプレイする必要なくて、何してもなんとか18ptにはなれると思ってました。なので1位をとる練習を1戦目からしたほうがいいと思って、この卓で1位をとるプレイを考えていました。
もちろん爪隠しといて最後の試合でドーンという戦略でも全然いいですが。。
ーたしかに最後の試合アングラ3人いましたよね。中途半端なプレイしたらまくられちゃいますよね。
そうなんですよ。アングラ5がいたり、アングラ3人いるなかで1位をとる方法って何か?って考えておく必要があるんです。最後の試合だけ1位を狙おうったってアングラ3人いる中でどういうプレイで1位をとろうか考えとかないと中途半端なプレイになって終わりなんですよ。
ー実際Dmen選手が放電とって連勝逃げ切りしましたよね。アングラがまくるのか競馬を見てるみたいでしたね。
世界大会にむけて
ー世界大会どういう考えで臨みますか
仕事もやめて準備を整えました。
明日からもやるんですけど、残りの1週間は死ぬほどやろうと思います。
いまのパッチ凄く好きなんですよ。アサシンがいないので配置ゲーにならない。
4コス5コスが強い。こういう点が僕好みなので、この大会で勝つならいつ勝つんだという感じです。
どんな状況でもしっかり勝てるアベレージプレイでしっかり勝って上位にいきます。
ルール確認する必要がありますが、決勝までいくためにリスクをとった1位をとる練習はせず、まずは今まで通りアベレージを残せるような強いプレイを考える。
どういう構成を使うかについては常に強い構成を一番においているので、ジンが最強構成で卓が多いからジンいかないとかいう人もいるけど、僕はジンにいきます。
相手がきてもジンにはいきます。
涙涙であればそれが強い構成、ルルとかやります!
読者へのメッセージ
ー世界大会に出場するしまぺんさんから読者へメッセージいただけますでしょうか。
一番はメタに自信をもっています。メタをしっかり理解してDay1の上位層の流れをみて
Day2にいってジンにいったり、Day2で自信になりました。
Day3でも韓国オセアニアプレーヤー相手に通用したので自信をえました。
それをもとに予選に関して32人から8人を決めるところは期待してください。
結構自身もありますし全力を出して抜ける勢いはあります。
決勝卓に関しては残ってから考えます。
今の気持ちはこんな感じですね!!そこを見ておいてほしいですね!!!
黄身より
同い年で親近感がわいたインタビュースタートでしたが、
これ何時間でも聴いていられるなという内容だったのでセット9でチャレトークに読んでお話ししてもらおうと思います笑
世界大会しまぺん選手を応援しよう!!!
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