黄身LOL日記~TFTの最新攻略情報ブログ~

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【TFT-インタビュー】世界8位たろう選手「次こそは金のヘラを持ち帰る」

画像こんにちは黄身です。

 

先日RemixRumbleChampionshipが行われ、日本からたろう、kes、maiiの3選手が出場しました。

各国の代表選手も有名なストリーマーや何度も世界大会に出場している実力者が多く、とてもレベルの高い試合を見ることができました。

Day1Day2と戦い、決勝のDay3に残ったたろう選手に大会の振り返りをしていただきました。

ぜひご覧ください。

たろう選手について

日本のランクでも何度も1位を経験し、配信やYoutubeでもTFTについてのコンテンツを多く作っているたろう選手。

Twitterhttps://twitter.com/TFT_taro_JP

YoutubeたろうのTFT大学 - YouTube

世界大会の感想

Day2までの結果

TFT RemixRumbleChampionship決勝進出、そして大会お疲れさまでした。戦ってみていかがでしたか。
敵に関しては凄く強いというより、普通だったと思います。
日本のtitleを超える選手はいなかったように感じました。

※title選手は前回大会世界1位をとった日本のプレイヤー


ーたろうさんから見てtitle選手はどのようなプレイヤーでしょうか。
TFTの答え、到達点と言っても良い存在ですね。

配置も構成も金銭感覚も全能力が最高水準の選手だと思います。

日本予選の結果。たろうはtitleを倒して1位で世界へ

ー個人的には milalaの最後の試合はプレイは衝撃でした。
最後の試合はプリズムシンフォニーに入ったのは明らかなミスプレイだったと反省しています。
なぜなら虹オーグメントで良いコンボを引かれた場合には他のプレイヤーが止めることができない状態が発生してしまいやすいからです。ポータルに入った直後にミスだったと後悔していました。

ポータルに関しては、どのポータルでも全選手条件は同じなのですが、
20点を取ったあとに1位を取られない限り負けないという大会ルールを考えるとプリズムシンフォニーはよくない判断だったように思います

ー具体的にはどういった問題が起こるのでしょうか?

プリズムシンフォニーで5コス構成にいかれなかったら、
とくに2コスリロールであれば残り7人で駒をカットしてMilalaの優勝を止めることができたはずです。5コス構成につなげられた場合、2コスリロールしているプレイヤーは5コストをカットできないし、
止めようがないんですよね。
なのでプリズムオーグメントがでて上振れられてしまったら止められないのに
そのポータルにはいってMilalaの独走を許してしまったのがミスですね。

印象に残っている試合は1位を取れなかった試合

ー印象に残っている試合はありますか
ヤスオの試合、DAY2 2位の試合
歩く鍛冶場とってヤスオやるつもりなかったけど
ヤスオが来てヤスオやることになりました。
 ケネンがずっと引けなくて苦しい状態が続いたけど、
ルシアン★2になってなんとかなった試合ですね。
最後に相手がヨリック2になって負けた試合。
あれは自分のアカリの配置が悪くて、相手の対応できない配置があったのにそれをプレイできなかった。

ーどんな配置ですか。

ケイルを倒すためにルシアンを斜めにおいて、ルシアンの前にアカリとヤスオを置いた配置を最後していたんですが、
ルシアンの前にKDAアカリが来てしまってルシアンがダメージをあまり出せなかった。
その対処法としてルシアン対策に相手がアカリを斜めにおいてきたら、
自分のヤスオとアカリを相手のアカリ側に置くことで、敵のアカリが消え、
ヤスオとアカリが相手の後衛に入っていくという配置ができたはず。
それができずに負けたので、印象に残っています。。
  
1位をとれたはずなのにとれなかった試合あ負けるはずなのに勝った試合は大会関係なく印象に残りますね。
こういう試合を振り返って検証することで1位率が高まると思ってます。

pingが高すぎて配置が間に合わなかったという面も含めてDAY1とDAY2では今回(61ポイント)よりも7ポイント多く取れたのではないかと思っています。

決勝を振り返って

画像

ー決勝のメンバーや印象はありますか

1試合目2試合目でメンタルが結構やられた。
冷静に対処しようということを意識して、脳のリソースを少しもってかれていた。
盤面はもちろん見れてるけど、その盤面を作った相手が誰なのかとかまでは見れてなかったですね。
印象に残っていることでいうとスキピアスがピングとチャットが激しくてうるさかったのが印象的でした笑
「Me Senna」ってチャットを打ってましたね。

 

ーチャットはいいんですね。
今回の大会でチャットもピンもありでしたね。


ー2試合目はMilalaとケイルを取り合う形で苦しかったですね。

ケイルが被ったのでエズゼドに移行すべきだったかなと思います。
体力が残せていたし。
とはいえ周りも強かったのでおそらくエズゼドをプレイしていた場合でもよほど運が良くない限り順位は変わらず8位を取っていたと思います。
実際エズをプレイして両方重ねていたdegreeですら7位だったのでたぶん構成移行をしても結果は変わらないだろうなと。
それでもエズゼドのほうが期待値はよかったのでミスプレイではあると思います。

決勝2試合目Milalaとケイルをとりあうたろう選手

ー4試合目でキーパーを取っていましたがあれは珍しいなと思いました。
正直ミスったなと思いました。
ディスコの駒が3つあって周りが序盤強いオーグメントではなかったので、
序盤勝つためにキーパーをとったんですが、駒の重なりが悪かったし、
グローブベルトネガトロンで序盤勝てるアイテムではないのに勝ちにいったゲームプランは良くなかった。

駒が重なっていたり序盤勝てるアイテムがある状態で取るべきでした。
サポートキャッシュが正解だったと思います。

とってしまったもののキーパーは前衛が硬くなること自体はそれなりにえらいです。
セナなど前衛のが弱い構成は前衛が固くなれば恩恵は大きいと判断して
キーパーを活かすためにもセナに行きました。
4試合目はメンタル状況が良くなかったために普段ではありえないようなミスをしてしまったように思います。


ー5試合目も上位には入れて試合としては良かったですね。
milalaがリスキー二回を決めた時点でtrue akali★3でしか勝てないと思い、
買い物三昧を活かしてかなりのリロールを行いましたが、残り一枚で引き切れませんでした。
やはりついてない日でしたね(泣)
買い物三昧は、2コス★3にしつつlv9にいけるという最強オーグメントだと思っています。


ーsalvyyyやkeleが研究熱心や乱れる思考を複数回とりハートスティールをプレイして8位や下位をとっていました。序盤弱い時間が長く苦しそうに見えました。たろうさんからみてハートスティールはどう思いますか。

彼らのゲームを全て見ていないのでわからないのですが、悪く無いプレイだと思います。
ただ、大会ロビーではなんちゃって4コストを重ねたくらいのボードだと、しっかりとボードを作ってきた他のプレイヤーに勝つことが難しいので、ラダーよりもハートスティール周りの難易度ははるかに高いと感じます。

 
ーたろうさんはゲームプランはどういうことを考えていましたか。
ぼくはステージ2をオープン(ボードを作らないこと)でプレイしてもいいと思ってました。ステ2を捨ててステ3の引きを見てからアイテムを作ることで2個以上の構築を同時に見ることができます。

世界大会のスクリム(練習試合)ではアイテムを早くから作りステージ2の連勝を狙うプレイヤーが非常に多かったので、day1 day2では連敗から入る選択肢を選ぶことが多かったです。この戦略はかなり上手くいったと思います。

 

ー他の選手で連敗を選んでいた人はいましたか?
韓国のBinteumくらいだと思います。他の選手は敗北あっての勝利などの強力な連敗オーグを引けない限りはほとんど選択していませんでした。


ーラスベガスの経験はいきましたか?個人的にラスベガスでサンヨプ選手含め世界最強プレイヤーたちとと当たって序盤の強さにしびれました。

そうですね。ラスベガスでは91位、ギリ賞金を貰えるという微妙な結果で終わってしまいましたが、オフラインでの大会を経験できたというのは非常に良かったと思います。
その経験もあってDay1,Day2はかなり落ち着いてプレイできたと思います。
メンタルのコントロールに関しては今大会を通じてかなりの成長を実感しています。

世界大会にむけて準備してきたこと

体調管理が大事とインタビューで話すたろう選手

ー世界大会に準備してきたことはありますか。

体調管理ですね。
Day1はよかったです。Day2、Day3は普通でした。
でもDay3の最初の2試合でメンタルがやられた。今までの自分と比べて、いやほとんどの選手と比べてもダメージのコントロールは上手かったと思いますが、それでもそれなりにプレイにゆがみが生じてしまったのは間違いないと思います。

 

ー4試合目5試合目を最初にやれていたらといった感じですよね
うーんやはりそういった側面は確実にあると思います。


ー大会を通して学んだことや読者の皆さんに伝えたいことはありますか?

シンプルにゲームプランについての意識を持つことの重要性ですね。
強い選手は例外なくゲームプランの意識が非常に強いです。

ゲームプランというのは、自分は何の構成をプレイできうるのか、その根拠は何か(自分の持っているお金オーグアイテム駒+相手のアイテムオーグ駒お金など)、その場合どこでいくらくらいまでお金を使うのか、複数の構成選択肢がある場合どの選択肢がどれくらい有力なのか……などと言ったようにゲーム全体を俯瞰した上で最適な戦略を取り続けるための見取り図のようなものです。

ゲームプランがしっかりしているプレイヤーはチャレンジャーにもほとんどいないと思っています。

 

ーどうやって身に着けたらいいんでしょうか?

普段からこのゲームは最終的にどういう着地点にするのかを考え続ければいいだけなんですけれど、それが自然にできる人ってほぼいないと思うんですよね。

じゃあどうすればいいのか、スパルタな方法で言うと強いプレイヤーと戦い続けることです。

ゲームプランの曖昧な人がゲームプランを強固に持っているプレイヤーに対して勝ちこすということはほぼないので、必要は発明の母ではないですが、強いプレイヤーといっぱい戦ってボコボコにされて必要性を実感するしかないと思うんですよね。

考えることをさぼっていても勝てる相手と戦い続けていたら、ほとんどの人はどんどん考えなくなりますから。

だからこそ、大会で勝ちたいと思う人はスクリムや大会、人口の多いサーバーを中心にプレイした方がいいと思います。

ぼくも大会の前はNAサーバーやスクリムをメインに調整していました。

今後について

ー今後はどうしていきますか
セット11まではゆっくりやろうと思っています。

はっきり言ってセット10では自分のなかでやれる限界までやりました。ぼくより努力した人が世界に8人以上いるとは思えません。

その成果が世界8位です。誇れる結果ですが、納得のいかない結果でもあります。

あとは体力不足をかなり感じたので運動習慣というものを身に着けたいなとは思っています。

今回はベガスのように移動を挟んだわけではないのでまだましでしたが、日本大会も世界大会もやはり3日目になると体力的にきつくなってきたなと思っていたので。

 

ー読者に向けて一言お願いします。
応援していただき、ありがとうございました。
次こそは金のヘラを持ち帰れるように努力して帰ってきます。
セット11でお会いしましょう!!


※インタビュー後の話もよかったので記載します。
ー大会後にツイッターで応援してくれた方への感謝と8位の反省を口にしていていい意味ですごく印象的でした。以前のたろうは最初の2試合でふてくされるツイートをしていた可能性もあった。

今回「日本代表」として出場していることは大きかった。
今までは自分のためにTFTをプレイしていたけど今回の大会は、応援してくれたり大会を見ている人のためにプレイをする意識を持っていた。
titleに勝って世界にでているから期待もされるしtitle含め多くの日本プレイヤーのためにも勝たないといけないとも思っていた。
何百人が何時間も見てくれていて、もちろんずっと自分のプレイを見ていたわけではないかもしれないけど、それでも僕を応援するために何千時間も視聴してもらっている。
そういうことを感じて自分の在り方を考える大きな機会になったと思う。

おまけ:うまくなる方法を一つ

ー個人的に世界大会の各国の予選と世界大会を見てセット終盤なのにいまごろ学び方やセット10に面白さを知った。

大事だね大会を見るのは。でもセットはじめって大会ないから、どうやって学べばいいかとかわかってる?

 

ーわかってない。教えてください。

まずtacticstoolsを見よう。例えばディスコ エクスプローラーを見る。

TFT Meta, Stats, Comps, Match History and more Teamfight Tactics tools

例えばディスコ6のオーグメントを見る。

どういうオーグメントの勝率がいい? その傾向を読み取る
すると固くなるシールドを張るオーグメントが多い。

ディスコがどういう効果か?
体力と攻撃速度が3秒ごとに増える。
ディスコの効果を貯めるまでに時間を稼ぐ必要がある。
だから固くなる系オーグメントと相性がいい。
強いオーグメントがどういう傾向かを理解するとその構築の強みを想定できる。

②もう一つがオーグメントとしてのパワーを覚える。
相性がいい駒を見る。

ここらへんはセットはじめのデータをみて考察するといいね。


たろうさんありがとうございました!