こんにちは黄身です。
4/30にBEST佐藤JPさんに公開インタビューをしました。
今回は新パッチ10.9についての考えもそうですが、
そもそも日本上位に常にいつづける佐藤さんの戦い方を徹底的に言語化いたしました。
真似できないことも多いですが、こういう視点でTFTプレイしてるんだ!と
気づきも得ることが多いのでぜひご一読ください。
ちなみに佐藤さんにはset1(約9カ月前)にも一度インタビューしてます。
そのときの考えの違いにも触れてますので、お手すきの際に昔のインタビューも読んでいただけると嬉しいです。
※構成の話どうこうプレイの考えについては当時の話も勉強になります。
※告知:佐藤さんが大会を開きます!
5月4日(月)の15時~20時にBSJカップを開催します!
チャレンジャー8名集めて、ミラーリングして佐藤さん実況解説・私がアシスタントといて配信していきます。
ぜひみなさん佐藤さんの配信を見に来てください!
~第1回BSJカップ~
— Best 佐藤 JP (@bestsatojp) 2020年4月30日
5月4日(月)15時から、
<チャレンジャー8人完全招待制>
での大会を行います🐶
日本最高峰の戦いを、みんなで観戦しよう!
大会詳細(グーグルドキュメント)https://t.co/0pWywCmBzV
- ※告知:佐藤さんが大会を開きます!
- 佐藤さんのパッチ10.9への所感
- 佐藤式TFTを言語化する
- 黄身の感想
佐藤さんのパッチ10.9への所感
ーパッチ10.9について感じてることを教えてください
前のパッチの大きな差はないですね。前のパッチからやりやすくなった印象。
というのも、新パッチのバフベースの調整がはいるときって、バフされた構成が増えてくる。ゼラスの調整とか、シンドラバフ来た時はその構成が凄く強くなってみんな使ってましたよね。
その点今回のパッチは全体的にナーフベースの調整でいろんな構成が最初から見えるのでいいですね。
ー排出率がかわった点はどうですか?
1コス全部排出率あがってて、今のパッチは★3になる可能性が高いから抱えるのはありかな。流れ者やるならマルファイトとかジグスとかガンガン抱えて★3にするのはありですね。
2コスのレベル5と3コスのレベル6の40%がなくなったから、ハイリロールのルールを気にせず柔軟にプレイできるようになりましたね。
ー強い(強そう)な構成教えてください
構成じゃないんですけど、ジンクスが強いですね。ブロウラーブラスター(ブロジン)もリベル(流れ者)も中盤のジンクスが刺さってます。
サイバネティックもシナジーがナーフされたけど強い印象をうけます。あとはクロノブレマスのケイルキャリー構成。
新パッチの環境初期は序盤強い構成が強いです。(みんな悩むから序盤の連勝で体力有利をつくると勝ちあがりやすいわけですね)。
ーハイリロール系はどうですか?
メカがナーフが少し弱くなりましたけど、他にメカをプレイするプレイヤーが減るので、構成被りがなくてメカ自体行きやすくなったんじゃないですかね。
★3大量につくればメカは暴れられますからね。
スターガーディアンも一人なら強いですね。スタガ6は弱くなった感じがするけど、セラフ聖杯聖杯のバッテリーソナが本当に強い。アイテムがそろわないリスクあるけど、スタガも競争率が減った気がするので強い印象。
ただ競合がいるとメカにしろスタガにしろキツイ。
スタガは涙が序盤負けてるほうに集まる(回転寿司でひけちゃう)ので涙とられちゃうと終わり。
2、3体でだせるシナジーが強そう
インフィル2やクロノ2、ヴァンガード2にバフがはいり強そうな気がします。
クロノはケイトリン、ブリッツ、シェンなどを入れて前衛にヴァンガード2を出すと序盤結構強いですね。2シナジーの組み合わせを活かすと面白いかも。
プロテクター2とインフィル2など
set3がはじまったころ、シンジャオラカン、カイサ、シャコというのが最初あって、
ハイリロールが流行った時があった。
メカの代わりにシンジャオにアイテムを集めるパターンは試してもよさそうですね。
ー回転すしで選ぶものはなんですか?
BFソード、チェインベストを優先するのは変わってないですね。
ソナの開発によって涙とるプレイヤーも増えたので前より自由な気がします。
リベル(流れ者)も強いからロッドいくのもありですね。
佐藤式TFTを言語化する
1番意識しているのは構成を早めに決めること
set1の時のインタビューで柔軟にきた駒をつかって強い状態を作り出して勝つということを話してもらいましたがset3の現環境だとどうなのか、今勝つために意識すべきことを佐藤さんに聞いてみました。
ーTFTで勝つために考えていることを教えてください
今の状況ですが、駒を持ち、できる構成の幅を広くとるよりも1つの構成を責めたほうが強いです。前回黄身さんにインタビューいただいたset1のときは強い構成が2~3つと少なかった。同じ構成をかぶせながら戦うことが本当に多かった。
だから周り見て誰もやっていないけど強い構成をやろうっていうのはすごく意識していた。
今(set3)は8つの構成を8人でわけるゲームになりましたね。いろんな構成が使える分、こいつが俺の構成だ!って早く決めたほうがいい。
今NAの1~3位がメカの構成で早いうちに自分はメカをやるって決めて周りにも情報与えて、周りにメカに行かせない(引かせて競合を抑えてプレイする)立ち回りをしている。「me mech」とチャットうつ。ブランブル作ってランブル集めてたらひくしかないじゃん笑
とにかく相手に同じ構成から降ろすっていうことも大事。今は降りる(違う構成にいく)動きも強くないメタ。降りた(別の構成)に行こうとしてもアイテムを活かしづらくそのまま下位とることも多い。
だからゴーレム(2-7)の前後までに構成の方向性を決めて、リソース(お金・アイテム)を注いだ方が勝てる。
構成にいくときのパワーをあげる。選択しを広げるメリットが少なくなった。
ーとはいえ後から被せられてお互い負けちゃうみたいなことがありますよね?
その構成の練度をあげればいいんじゃないかなと思ってる。
この時間にどれくらいお金があったら重く見ている構成が強くなれるか、後から来ようがどういう状況なら負けないかを考えておく。きちんと練度を上げれば、どんな状況でも勝つ(上位に入る)ことができる。
上回った盤面をつくることができるから、できる限り最終構成につなげる。
練度をあげれば対抗がいても勝てる状態を作り出す。
メカでかぶせられたら★3を目指さないパターンを用意しておくとか、別の構成に移行するパターンとか整理しておく。他にも、相手より1ターン早いタイミングでゴールドを使うとか、読みあいと練度が重要。
サイバネが強いパッチの時に実際やってたことなんだけど、
イレリアを2人がねらってたときはインフィルトレーター(3-7)戦で回してイレリアを先にひきにいってましたね。50G残してる競合がいたらその人が3体重ねる前にお金入れちゃう。
メカとかハイリロールするときにあきらめさせることが大事。
例えばランブルが6体もいて、自分が2体だったらいきたくなくなりますよね?
なので自分が6体以上相手より先に引いて相手が行きたくない状態をつくりだすのも戦術です。
ー構成は早く決めたほうがいいということですが、構成を決めるタイミングを教えてください
大きく3つ判断できるポイントがあると思ってる
1つ目が2-5。チャレ帯だと一回目の回転すしの終わりにはだいたいみんな行く構成が決まってる。アイテムとチャンピオンの状態で判断できることが多い。
2つ目が2-7
ゴーレムの後に方向性変える試合はちょっとキツイいと思ってる。
3つ目が3-2
自分にヴァンガード2体いて、ラックスとシャコを持っている。アイテムはガーディアンエンジェルとルナハリケーンの素材がある状態で、ジンダークスターいけそうだなって時に、他のプレイヤーにダークスターいるからって辞めることはない。
もちろんその場面でケイル2体来た場合はさすがにケイルにいくけど、理想アイテムが作れる状態ならダークスターいるからやめようっていうのはダメ。
自分が強いアイテム来てるんだから周りにあきらめさせる動きをとりたい。じゃないといろんな構成を見すぎてベンチがぐちゃぐちゃになりお金も貯められない。
ー決め打ち(ワントリックポニー)を嫌う佐藤さんですが今はどうですか?
正直そんな早く決めたらダメって思ってた。OTPは最悪だ!って。
でも「決め打ちできることも柔軟性の一つ」と考えるようになった。
ミニオンラウンド(1-4まで)に落ちたアイテムで決めるのも1つの技術だと感じている。その落ちたアイテム3つで構成を決めて勝てるかどうか判断するのも能力だともう。そんなに早く決めちゃうと期待値は低くなるかもしれないけど、me mechって言って少しリスクをとることも技術。
3つのアイテムで決めて勝つことをおそらく何度もプレイして勝てる判断を身に着けた人ができる技術。アイテム3つで決め打ちして負けちゃうならもちろんそれはダメですけどね笑
ー柔軟にプレイするために相手を見る頻度も多いと思いますが何を見ていますか?
・盤面の駒の強さ
・次あたりそうな人の配置
・お金の有無
あたりは見てますね。終盤になったら配置
序盤中盤版は競合相手のお金と駒のそろい具合はみます。
あとは自分が行く構成のカウンターになるアイテム(ブランブルベストやラストウィスパー)を見ます。
ーよくある質問ですが序盤負けすぎたときの対策を教えてください
2ステージ連続で負けたら体力はほぼ0になってまけちゃいます。
ステージ3、ステージ4とかで6連敗7連敗したら完全に終わりです
どこかで連敗を断ち切る必要がある。連敗ダメージが大きいなら構成を決めてガンガンリロールするしかない。中盤強い構成を作るしかない。
序盤負けることはどんなにうまい人でもある。序盤は運も必要だから負けちゃう。
もちろん序盤負けすぎちゃうことが8回に1回未満だったらうまい方。
なのでどこかでお金いれたりアイテムを作るなどして連敗しすぎないよう調整します。
配置について
ー各チャンピオンごとに意識する配置をおしえてください
そしたら意識すべきチャンピオンについて全部言って言いましょうか。
・ブリッツとヴァイの話はset1のころ「テニス友達募集」さんの記事にも書いてあった。相手角二人を止める、ゼファーブリッツと同じ役割になる。
ー上手い人と下手な人の違いはありますか?
結構いろんな方の配信を静かにみてますが、自分とは違うなっていうプレイを無限にしてます。毎ラウンド微妙だなと思う判断をしてるので、改善しないといけないことは無限にあります。てることはある。
ー自分ルールがあるかどうかな違いな気がします。感覚でプレイせず全てのプレイに論理化できてる人はうまいですよね。
そうですね。例えば2-5でレベル5にあげてる人。レベル5にしてるのはなんでそうしてるの?と聞いた時に、しかめまどかがアグロで強いって言ってたからという理由じゃダメ。もちろん正解はないんだけど自分なりの意見を持っておくことが大事。
レベル5にして序盤勝てたから上げてたけど、最近は勝てないことも増えたから立ち回り変えてみる。今のパッチならハイリロールの面を残し他方が勝てるかもしれないし、今のメタをしっかり理解して自分の意見をもとう。
上手くなるためにやっていること
配信者をみることですね。
最近日本の配信も盛り上がってるし、いろんな人を見てる。しかめまどかも見てる。
海外だとサルビー(EU 1,2位)と韓国の1位の配信をみてます。
www.twitch.tv
韓国1位のこの人のプレイをまねできる人はいないと思う。柔軟であらゆる構成をつかうし、(佐藤さんが)知らんよくわからん構成をつかう。毎回その駒とるの?そのアイテム優先するの?リロールするの?とか疑問点がうまれすぎてヤバイです。
salvyは静かで勉強になる。あとはdark hydraの配信も見ますね。
配信で意識してること、世界大会にむけて
強いプレイヤーじゃなくてうまいプレイヤーを目指してる。
メタによってプレイの仕方は違うから、強さ(強い構成をひたすらプレイすること)で売りたくないし、LPのランキングで売りたくない。ランキング1位で視聴者数集めても順位下げて人が集まらなくなったら悲しい。だからプレイの質とおしゃべりで楽しめる状態を目指してる。こいつの配信くると毎回新しい発見があると思わせたい。
日本の決勝にはいきます。正直自身はないけど決勝にはいきます。
リスナーからの質問
ー1位が全然とれません。上位はとれても1位が取れない理由なんでしょうか
おそらくビビりすぎてるんじゃないですかね。レベル9になれたり★3つくれるのにつくらないパターンだと思います。全員重なったセレスティアルダリウスとかは★3って勝つべくして勝てますよね。他の構成だったらびびって中途半端なアイテムつくっちゃったりお金いれて回しすぎてるかもしれない。
連勝できそうな状態なのに余裕をもってゴールドを貯めるなど少し甘えてみるっていう考えをもってみてもいいかも。
8位とらないコツは8位とらないように焦ってゴールドをガン回しすると負けます。
冷静に1体重なって勝てるか?10G回すべきか?3回負けてヘルス30になってもオールインしたほうが順位上がるんじゃないか?とか体力が一桁で体力ないからってお金使うのはやばい。
死ぬ可能性があるなら回すけど、回したところで強くならないならリスク承知の上で我慢したほうがいい。
黄身の感想
set1のころは相手の構成みて空き巣で強いところを目指すという話をしていた一方で、今回はメタの説明から早めに構成を決める判断が重要というお話をしていただきました。
単純に強い構成を教えてくださるだけじゃなくて、なぜその構成が強いのか環境ありきで話してくれるのと、それを全部言語化できてるのは彼の凄さだなと感じています。
また配信についても意図的にリスナーがためになるコトを考えて配信してるので、そりゃ勉強になるよねって思う内容でした。
佐藤さんと同じようにうまくなれないかもしれないですが、
今回のインタビューをもとに自分もプレイや配信の質を上げていこうと思います!
以上
黄身でした